清廉潔白の危うさ

世の中には、清廉潔白、清く正しく美しい、クリーンな人間を求めがちです。
芸能界においては清純な人がもてはやされますし、政治においても、汚職など金に関する話がないクリーンな政治家が理想だ、という声も少なくありません。 

では、あなたの身の回りにはそうした人はいるでしょうか?
今まで生きてきた中で全く出会ったことがないのであれば、それが普通だと思った方がいいです。

人は誰しも、嘘、偽り、ほかには言えない秘め事など、「悪事」を一つでも持っているものです。
それが全くない人というのは、生まれてから世間にほとんど出さない、まさに箱入り娘のように温室育ちの人くらいしか現れないでしょう。

それゆえに、清廉潔白を「売り」として世に出る人たちにとっては、たった一つの小さな過去の悪事が見えただけでも、大きな痛手となります。
これまでにも、そうした売りを持つ芸能人、政治家などが、ちょっとしたスキャンダルによって大きくイメージダウンするばかりか、日頃からダークな一面を持つ人に比べて、社会的に抹殺されるところまでに至っています。 

しかしながら、そうした悲劇をもたらしているのは、「無い物ねだり」をし続けている一般社会そのものではないでしょうか。 

誰しもが清く正しく美しい人を追い求め、それに近いイメージの人間が出たとき、あたかも神のように褒め称え、常にそうあり続けてほしいと願うことにこそ、根本的な間違いが起きるのではないでしょうか。

「聖人」など滅多なことでは生まれません。人の持つ本質を見つめ、己も見つめ直した上で、多少の悪事は大目に見た上で、その人の優れた才能、実力を認め、称えることが大事ではないでしょうか。 
だって、みな「人間」ですから。 

あなたのお辞儀、おかしくないですか?

最近、百貨店、コンビニ、飲食店などで、こんなお辞儀をする人が目立つようになりました。
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  • 両脇は広げる
  • 左手を前にする形で、手を伸ばして重ねる
  • 手の位置はへその位置
  • お辞儀をするときは、へそを押さえるようにして上半身を前に倒す
これを丁寧な挨拶の作法だと習った人も少なくないと思います。

実はこれ、日本式の挨拶でもなければ、欧米式の挨拶でもないのです。
ではどこの挨拶かというと、韓国の作法なのです。

韓国ではこの挨拶を「コンス」、といいいます。丁寧な挨拶、という意味です。
元々は、朝鮮王朝における宮廷での挨拶の方法でした。

一方で朝鮮王朝以降の庶民派というと、お辞儀をする習慣はありませんでした。
この状況を大きく変えたのが1970年代で、日本人が韓国の百貨店での接客指導において、お辞儀の習慣を取り入れたのです。
その中で、朝鮮宮廷で使われていたコンスを参考にしました。

なぜ広まったのか?

これについては不明ですが、少なくとも10年ほど前から徐々に広がっているようです。日韓サッカーワールドカップ、そして韓流ブームのそれにリンクしているようにも思えます。
韓流ドラマを見ても、挨拶が見事にコンスをしているのがおわかりかと思います。

最近では、コンスを正しい作法だと教えるインストラクターも増えており、若い人を中心に、これが正しい作法だと勘違いする人が増えているのは事実です。

日本人として正しいお辞儀は?

これは私も子供の時から教わっている方法なので、全く不自然ではないのですが、本来の日本式の挨拶は下記のように行います。
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  • 立つときは、両手は脇につけ、まっすぐ伸ばす。
  • お辞儀をするときは、上半身を伸ばすようにして曲げる。曲げる角度は、15°で会釈、30°で敬礼、45°で最敬礼となる。
  • 女性や和装の男性の場合、お辞儀の際の手の位置は、両ももに手のひらをつけるようにする。
  • 洋装の男性の場合は、手の位置は両脇のまま動かさないようにする。
最近では、和装であってもコンスのようなお辞儀を指導するインストラクターもいますが、これは間違いです。
この作法は、小笠原流作法の一つで、室町時代から武家を中心に広まりました。
日本人であれば、日本式の挨拶をするよう心がけましょう。

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